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タイで学んだ経験が光る 唯一無二の塗装会社 合同会社サワディーハウス 代表役員 鈴木寿彦

 

プロフィール 茨城県出身。日本有数の大手総合電機メーカーへ就職し、工程管理業務に約9年間携わる。その後、大手コンビニエンスストアの店舗オーナーへ転身。顧客に建築業者が多かったことから建築の世界に興味を持ち、タイで出会った知り合いのもとで業界における顧客との接し方などを学んだ。2019年、塗装を主に手がける(同)サワディーハウスを設立。タイでの経験を活かし、独自の社内配置や担当制度によりカスタマーファーストにて塗装業界に挑む。【ホームページ

 
 
 

塗装をメインに手がける合同会社サワディーハウス・鈴木寿彦代表役員の経歴はユニークだ。大手総合電機メーカーに9年間勤めた後にコンビニ経営者に転身し、顧客であった建築職人の姿に魅了され、建築の世界へはまっていったという。よく知るタイの地で出会った建築会社の社長のもとで顧客への考え方を0から学び、同社を設立。建物はどこから?、そしてなぜ朽ちるか?、守るためにはどうすればよいか?、最も大切なのがお客様との契約後から完工迄のコミュニケーションなど各方面のことを考え、独自性と誠実さで、顧客から職人まで関わる全員の笑顔を創出している。

 
 
 

接客を機に建築業に興味を持つ

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)

名高 埼玉県白岡市に拠点を置く、合同会社サワディーハウスさん。屋根や外壁の塗装、内装リフォームなどを手がけているそうですね。まずは、鈴木代表のご経歴から教えていただけますか。

鈴木 私は茨城県日立市で生まれ、高校を卒業後、地元の大手総合電機メーカーに就職しました。勉学を経て9年ほど工程管理業務に従事して29歳で退社し、かねてから夢であった経営者になるべく、大手コンビニエンスストアの店舗オーナーに転身したんです。

名高 ほう、まったくの異業種へチャレンジされたわけですか!

鈴木 ええ。そのコンビニは今や知らない人がいないほどの大手チェーンではあるものの、当時はまだ茨城県内に17店舗しかなく、需要と伸びしろを感じたんですよね。ただ、建築業界のお客様が多かったこともあり、接客しているうちに徐々に建築の仕事に関わってみたいと思うようになったんですよ。

名高 鈴木代表の今があるのは、コンビニ時代のお客さんの影響なんですね。それから鈴木代表がどのような道を歩み現在に至るのか、ますます興味が湧いてきました!

タイで学んだ経験が光る
唯一無二の塗装会社

 

旅行好きが高じて独立

 
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名高 お客さんの影響で建築業界に惹かれ、塗装やリフォームの世界に入られた鈴木代表。お客さんの理想の住まいをつくるという仕事上、コミュニケーション力が重要になりますよね。その基本は、どこで学ばれたのでしょう?

鈴木 タイで学んだんですよ。私は大の旅行好きで、見知らぬ人とでも気さくに話せるタイがお気に入りなんです。あるとき一人旅でタイを訪れ、タイ人の建築会社社長に出会いましてね。すっかり意気投合して、その方が運営する会社に遊びに行く仲になったんです。それから月に何度もタイに通うようになり、タイは何かあったり、ミスを犯しても「マイペンライ」(別にいいよという意味)でまかり通る。その方から施主様への説明の仕方をはじめ、営業をするにあたっては、教科書には書いていないノウハウを教わりました(マイペンライを言わせない)。7、8年はタイへ通い詰めでしたね(笑)。

名高 海外で勉強したとは驚きました! 趣味の旅行、そして言葉の通じるタイでの勉強の上、次のステップに進まれたわけですか。

鈴木 そうなんですよ。最初はタイで独立しようと考えて妻と共に現地へ渡ったものの、妻から準備期間と言葉の克服が必要と言われまして。そこで住み慣れない異国の地での起業は厳しいと判断し、日本に戻って建築関係会社であらためて勉強し直し、2019年に弊社を立ち上げました。

名高 いろいろなことに果敢に挑戦している鈴木代表に、シンパシーを感じました。実は私は、もともとエンジニアとして生計を立てていくつもりでいたんですよ。それがスカウトされたことを機に、ほぼ好奇心からモデルとして芸能生活をスタートさせました(笑)。その後、役者としてチャレンジさせていただく機会を得て、気付いてみれば40年以上この世界で生きています。結果として私の場合はエンジニアではなく、役者が天職だったんだと感じています。鈴木代表の場合は電機メーカーでもコンビニでもなく、それが建築業界だったのでしょうね。ところで、鈴木代表のタイでの学びが活きた、御社ならではの塗料へのこだわりや施主との接し方が気になります。

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鈴木 日本では馴染みの薄い、海外製の塗料のご提案をできるという点で他社さんとの差別化を図っています。タイは熱帯モンスーン気候といわれる高温多湿型の天候が特徴で、年間平均気温は29℃にもなり、雨も多い国です。なので、湿気や雨に耐性があり、なおかつ遮熱効果のある塗料が好まれるんですよ。ただ、このような塗料は日本にもあるものの、海外生産塗料のほうがコストパフォーマンスが良いです。そういった塗料の知識や施工の技術があるのは、弊社の強みになるのではと思っています。

合わせてタイではSNS文化が日本より進んでいる気がします。常に交通渋滞を招く環境からなのでしょうかね。

名高 日本も夏場は蒸し暑く雨が多いですから、湿気や雨に強く、熱を遮断してくれる塗料はニーズがあるでしょうね。

タイで学んだ経験が光る
唯一無二の塗装会社

 

“齟齬が無い”を徹底

 
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名高 御社の塗料へのこだわりをお聞きしたところで、施工を行う際に気を付けていることも教えていただきたいです。

鈴木 弊社では塗装前にバイオ洗剤で苔などの微生物を溶かし、さらにその後、高圧洗浄を行っています。事前に念入りに洗浄しておくことで、塗料の密着力が高まり耐久性が格段にアップするんですよ。

名高 品質のためならどんな手間も惜しまないという矜持が伝わってきますよ。ところで、こちらには屋根のカバー模型が見受けられますね。先ほどから気になっていました(笑)。

鈴木 こうして屋根のカバー模型をつくり、ショールームのように展示しておくことでお客様に素材の感触や質感を実際に確かめていただけます。模型をお見せすることで、口頭や資料の説明だけではお客様にとってイメージしにくかった点を解消できるので、私たちとしてもご提案しやすいんですよ。

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屋根のカバー模型を見学する名高さん

材質を目で確かめられるため、顧客も納得しやすい

 

材質を目で確かめられるため、顧客も納得しやすい

名高 屋根を至近距離で確認できる機会はそうそうないと思いますし、こうして見せていただけると安心ですね。顧客目線を忘れない素晴らしい発想です。そんなお客さん思いの鈴木代表が、実際にお客さんと接する際に心がけていることは何でしょう?

鈴木 お客様にお会いする際は一人ではなく、必ず2人組でおうかがいし、さらにお客様とのやり取りを議事録に記録しています。そうしてエビデンスを残すことで、お客様との行き違いやトラブルの発生がないよう、気を配っていますね。更には工事中にお施主様にお困りごとは無いか、職人に困っている事は無いか、ラウンダーを通して確認しています。

名高 特に屋根塗装となると細かい箇所まで目視できるわけではないので、何かとトラブルが起こりやすい気がします。中には、ホームページなどで自社施工や破格ともいえる低価格をうたっておきながら、実際はそうじゃない業者さんもいると耳にしましたよ。

鈴木 まさに名高さんのおっしゃる通りなんです! そこで弊社では、“齟齬が無い”を徹底しているんですよ。これこそが、タイで学んだ一番の教えです。「言った」「言わない」「約束と違う」営業の基礎ですよね!それに安価な材料を使っても作業工程が増えれば工事額自体は高くなるということを包み隠さずお話しし、予算内に収まらないというお客様に対しては、契約を押し進めることは絶対にしません。さらに、あらかじめどんな職人が施工を行うのかお客様が把握できるよう、職人のプロフィールと顔写真を弊社ホームページに掲載していますよ。

タイで学んだ経験が光る
唯一無二の塗装会社

 

「悲しみ半分、喜び2倍」をモットーに

 

名高 きちんと工事額をオープンにし、さらにホームページに職人さんのプロフィールやお顔写真を載せているのは、非常に透明性が担保されていて、お客さんの安心感が違うと思います。同時に、職人さんの持つ技術に対する自信の表れでもありますね。
 

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鈴木 弊社が施工をお任せしている職人さんはキャリア20年以上のベテランがほとんどで、自信を持って現場に送り出せる匠ばかりです。私たちと職人さんで一つのグループ、チームなのだという意識を持って、今後も職人さんと協力しながら頑張っていきたいですね。

名高 タイで出会った建築会社の社長に始まり、今一緒に仕事をしている職人さん、そしてお客さんと、鈴木代表は人との縁を大切にされている印象です。

鈴木 弊社の経営理念は「頑張るな、今のままでいい! この先きっと悲しみは半分に、喜びは2倍になる」です。人様との出会いが悲しみを半減させ、喜びを倍にしてくれると信じてきたからこそ、周囲に助けられて今までやってこられたのだと思っています。これからもお客様をはじめ職人さんや縁があった会社の方々、そして私自身と、全員が笑っていられたら最高ですね。そのためにも無理をしすぎず、楽しく仕事をしながら良質なサービスをご提供していきたいと思っています。こちらが辛い気持ちでいると、誰も幸せになれませんから。

名高 決して無理はしすぎず、それでいて誠実に、実直に仕事に取り組む鈴木代表。その自然なお姿に惹かれますよ。最後に今後の目標を教えてください。

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鈴木 タイの企業とのコラボレーションを叶えたいです。例えば建物の建築は提携先が手がけ、弊社でその建物の塗装を担うというような取り組みを実現したいと思っています。

名高 聞いているだけでもワクワクする夢です。実現を楽しみにしていますよ。それにしても、鈴木代表のお話をうかがっていると、偶然の出会いによって人生はどうなるかわからないということを、あらためて感じました。新たな縁からレールが生じ、次のステップへと導かれる様子は私のこれまでの経験とも重なっている部分が多く、非常に共感できましたよ。これからもご縁を大切に、ぜひ頑張ってくださいね。

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

タイで学んだ経験が光る
唯一無二の塗装会社

 

手間を惜しまない丁寧な施工で
長持ちする塗装を実現

 
合同会社サワディーハウスは、塗装の耐久性を常に追求しています。バイオ洗剤で微生物を溶かした後さらに高圧洗浄を行い、塗料の密着性を高めることで、より長持ちする塗装を実現。品質のために手間を惜しまない姿勢で信頼を呼んでいます。塗料は、タイで建築業界における営業のノウハウを学んだ鈴木寿彦代表役員がその経験を活かし、日本であまり普及されていない海外のものを採用することも。同社ならではのこだわりが詰まった、外壁塗装施工事例の一部をご覧ください。
 
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